カンヌ国際映画祭の歴代の最高賞(パルム・ドール)の受賞作品の一覧です。
年 | パルム・ドール | 国 |
---|---|---|
2024 | 「アノーラ」 | 米 |
2023 | 「落下の解剖学」 | 仏 |
2022 | 「逆転のトライアングル」 | スウェ |
2021 | 「チタン」 | 仏、白 |
2020 | 中止 | |
2019 | 「パラサイト 半地下の家族」 | 韓国 |
2018 |
「万引き家族」
(説明→) |
日本 |
2017 | 「ザ・スクエア 思いやりの聖域」 | スウェ |
2016 | 「わたしは、ダニエル・ブレイク」 | 英など |
2015 | 「ディーパンの闘い」 | 仏など |
2014 | 「雪の轍(わだち)」 | トルコ |
2013 | 「アデル、ブルーは熱い色」 | 仏 |
2012 | 「愛、アムール」 | 墺など |
2011 | 「ツリー・オブ・ライフ」 | 米 |
2010 | 「ブンミおじさんの森」 | タイ |
2009 | 「白いリボン」 | 墺など |
2008 | 「パリ20区、僕たちのクラス」 | 仏 |
2007 | 「4ヶ月、3週と2日」 | 羅 |
2006 | 「麦の穂をゆらす風」 | 愛など |
2005 | 「ある子供」 | 白など |
2004 | 「華氏911」 | 米 |
2003 | 「エレファント」 | 米 |
2002 | 「戦場のピアニスト」 | 波 |
2001 | 「息子の部屋」 | 伊 |
2000 | 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」 | 典など |
1999 | 「ロゼッタ」 | 白など |
1998 | 「永遠と一日」 | ギリシャ |
1997 | 「桜桃の味」 | イラン |
「うなぎ」
(説明→) |
日本 | |
1996 | 「秘密と嘘」 | 英 |
1995 | 「アンダーグラウンド」 | ユーゴなど |
1994 | 「パルプ・フィクション」 | 米 |
1993 | 「さらば、わが愛/覇王別姫」 | 香港 |
「ピアノ・レッスン」 | NZ | |
1992 | 「愛の風景」 | 典など |
1991 | 「バートン・フィンク」 | 米 |
1990 | 「ワイルド・アット・ハート」 | 米 |
1989 | 「セックスと嘘とビデオテープ」 | 米 |
1988 | 「ペレ」 | 典など |
1987 | 「悪魔の陽の下に」 | 仏 |
1986 | 「ミッション」 | 英 |
1985 | 「パパは、出張中!」 | ユーゴ |
1984 | 「パリ、テキサス」 | 西独 |
1983 |
「楢山節考」
(説明→) |
日本 |
1982 | 「路」 | 土 |
「ミッシング」 | 希など | |
1981 | 「鉄の男」 | 波 |
1980 |
「影武者」
(説明→) |
日米 |
「オール・ザット・ジャズ」 | 米 | |
1979 | 「ブリキの太鼓」 | 西独 |
「地獄の黙示録」 | 米 | |
1978 | 「木靴の樹」 | 伊など |
1977 | 「父 パードレ・パドローネ」 | 伊 |
1976 | 「タクシードライバー」 | 米 |
1975 | 「くすぶりの年代の記録(小さな火の歴史)」 | アルジェ |
1974 | 「カンバセーション…盗聴…」 | 米 |
1973 | 「スケアクロウ」 | 米 |
「雇い人」 | 米 | |
1972 | 「黒い砂漠」 | 伊 |
「労働者階級は天国に入る」 | 伊 | |
1971 | 「恋」 | 英 |
1970 | 「M★A★S★H マッシュ」 | 米 |
1969 | 「If もしも....」 | 英 |
1968 | 中止 | |
1967 | 「欲望」 | 英など |
1966 | 「蜜がいっぱい」 | 伊 |
「男と女」 | 仏 | |
1965 | 「ナック」 | 英 |
1964 | 「シェルブールの雨傘」 | 仏 |
1963 | 「山猫」 | 伊 |
1962 | 「サンタ・バルバラの誓い」 | 伯 |
1961 | 「ビリディアナ」 | 西 |
「かくも長き不在」 | 仏 | |
1960 | 「甘い生活」 | 伊など |
1959 | 「黒いオルフェ」 | 仏など |
1958 | 「鶴は翔んでゆく」 | ソ連 |
1957 | 「友情ある説得」 | 米 |
1956 | 「沈黙の世界」 | 仏など |
1955 | 「マーティ」 | 米 |
1954 |
「地獄門」
(説明→) |
日本 |
1953 | 「恐怖の報酬」 | 仏 |
1952 | 「2ペンスの希望」 | 伊 |
「オーソン・ウェルズのオセロ」 | 米など | |
1951 | 「ミラノの奇蹟」 | 伊 |
「令嬢ジュリー」 | スウェ | |
1950 | 不開催 | |
1949 | 「第三の男」 | 英 |
1948 | 中止 | |
1947 | 該当作なし | |
1946 | 「無防備都市」 | 伊 |
「翼のない男たち」 | チェコ | |
「最後のチャンス」 | スイス | |
「田園交響楽」 | 仏 | |
「偉大な転換」 | 蘇 | |
「マリア・カンデラリア」 | 墨 | |
「逢びき」 | 英 | |
「下層都市」 | 印 | |
「地球は赤くなる」 | 丁 | |
「失われた週末」 | 米 | |
「もだえ」 | 典 |
カンヌ映画祭はフランス南部のカンヌで毎年5月に開催されます。ノミネート発表は4月。1946年創設。最高賞は「パルム・ドール」と呼ばれています。次点は「グランプリ」。かつてグランプリが最高賞だった時期もありました。これまで日本映画は最高賞を5回受賞しています(日本人の受賞者→)。
1946~54年 | グランプリ |
1955~63年 | パルム・ドール |
1964年 | グランプリ |
1965年~ | パルム・ドール |
部門 | 受賞作 |
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最高賞(パルムドール) |
「アノーラ」
![]() 「フロリダ・プロジェクト」のショーン・ベイカー監督のコメディ系ドラマ。ニューヨークのストリッパーが、ロシアの財閥一族の息子と恋に堕ちる。 監督:ショーン・ベイカー 主演:マイキー・マディソン 言語:英語、ロシア語 製作国:アメリカ 米国配給:ネオン |
グランプリ賞 |
「All We Imagine as Light」
監督:パヤル・カパディア 主演:カニ・クスルティ 製作国:仏、印、蘭、ルクセンブルク、伊 |
審査員賞 |
「エミリア・ペレス(Emilia Pérez)」
![]() 監督:ジャック・オーディアール 主演:カルラ・ソフィア・ガスコン 言語:スペイン語 製作国:フランス 配給:Netflix |
監督賞 |
「グランド・ツアー」
監督:ミゲル・ゴメス 国:ポルトガル、イタリア、フランス |
男優賞 |
「憐れみの3章」
ジェシー・プレモンス |
女優賞 |
「エミリア・ペレス」
カルラ・ソフィア・ガスコン ゾーイ・サルダーニャ セレーナ・ゴメス アドリアナ・パズ |
脚本賞 |
「The Substance」
コラリー・ファルジャ |
日本からの出品 |
<ある視点部門>
「ぼくのお日さま」 監督:奥山大史 <監督週間部門> 「ナミビアの砂漠」 監督:山中瑶子 |
部門 | 受賞作 |
---|---|
最高賞(パルムドール) |
「落下の解剖学」
![]() 法廷で夫殺しの罪に問われた女性のドラマ。裁判で潔白を照明しようとする。 監督:ジュスティーヌ・トリエ(1978年生まれのフランスの女性監督。「愛欲のセラピー」など) 主演:ザンドラ・フラ(ドイツの女優) 言語:仏語、英語、独語 製作国:フランス 米国配給:ネオン |
グランプリ賞 |
「関心領域」
![]() ホロコーストの残虐行為についての映画。息をのむようなホラー作品。 ジョナサン・グレイザー監督にとって「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」以来10年ぶりの作品。 カンヌ国際映画祭のコンペティション(賞争い)部門に出品され、激賞された。 監督:ジョナサン・グレイザー(英国人、「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」) 主演:サンドラ・フラー(ドイツの女優、1978年生まれ) 配給:A24 言語:ドイツ語 製作国:英国、ポーランド |
審査員賞 |
「枯れ葉」
![]() フィンランドの名匠による風刺的でユーモアのあるドラマ。2人の孤独な人間の偶然の出会いと運命についての物語。 監督:アキ・カウリスマキ(「過去のない男」などで有名) 主演:アルマ・ポウスティ(「TOVE/トーベ」など) 公開日:2023年12月15日 言語:フィンランド語 製作国:フィンランド 配給:ユーロスペース |
監督賞 |
「ポトフ」
監督:トラン・アン・ユン(ベトナム出身のフランス人) 国:フランス |
男優賞 |
役所広司
「パーフェクト・デイズ」 ![]() ※2004年の柳楽優弥(誰も知らない)に続き、日本人として史上2人目の俳優部門での受賞。東京を舞台にした日独合作映画(ビム・ベンダース監督)で、労働者階級の男性を演じた。朝のうちに街中の公共トイレを清掃する一方で、自由な時間を使って本を読んだり、木を育てたり、周囲の人々を観察したりして過ごす役柄。 本作は、キリスト教関連の団体が贈るエキュメニカル賞も受賞した。 |
女優賞 |
メルベ・ディズダル
「二つの季節しかない村」 |
脚本賞 |
「怪物」
脚本家:坂元裕二 ![]() ※脚本の坂元裕二氏は映画「花束みたいな恋をした」「世界の中心で、愛をさけぶ」、テレビドラマ「東京ラブストーリー」「大豆田とわ子と三人の元夫」などの名シナリオで知られるヒットメーカー。是枝裕和監督とは本作で初めてタッグを組んだ。日本映画のカンヌ脚本賞は2021年の「ドライブ・マイ・カー」(脚本:濱口竜介&大江崇允)以来で、史上2作目。 本作は、性的少数派を題材にした作品に贈られる「クィア・パルム賞」も受賞した。 息子の行動に不気味な変化を感じた母親が、教師と対峙するサスペンス。 監督:是枝裕和 脚本:坂元裕二 主演:安藤サクラ 公開日:2023年6月2日 言語:日本語 製作国:日本 配給:東宝、ギャガ |
日本からの出品(ノミネート) |
<コンペティション部門>
「怪物」 ![]() 監督:是枝裕和 「パーフェクト・デイズ」 ![]() 監督:ビム・ベンダース(ドイツ) 主演:役所広司 助演:柄本時生、麻生祐未、石川さゆり、三浦友和 |
部門 | 受賞作 |
---|---|
最高賞(パルムドール) |
「逆転のトライアングル」
![]() 国:スウェーデン、独、仏、英 監督:リューベン・オストルンド (日本公開:2023年2月23日) ※皮肉に満ちた欧州映画。ブルジョワ風刺劇。オストルンド監督(スウェーデン人)にとって、前作「ザ・スクエア 思いやりの聖域」に続いて2作品連続のパルムドールとなった。 オストルンド監督による初の英語作品。従来作より娯楽色を強めた。 続き▼セレブが乗る豪華客船がクルーズ中に無人島に難破する。乗客・乗員によるサバイバル・ゲームがスタート。船内で掃除係だった中年女性が、食糧調達などのスキルを活かして、集団内秩序のトップに立つという逆転現象が起こる。■評点:ロッテン72%、IMDb7.5 ■米興収:450万ドル→ ■製作費:1600万ドル |
グランプリ賞 |
「CLOSE/クロース」
![]() 国:ベルギー 監督:ルーカス・ドン ※少年2人の友情の行方 (日本公開:2023年7月14日) ・米国映画評議会議(NBR) 「Stars at Noon」 国:米国 |
審査員賞 |
「EO イーオー」
![]() 国:ポーランド 監督:イエジー・スコリモフスキ ※主人公は一匹のロバ。活躍していたサーカス団から外の世界へ。 (日本公開:2023年5月5日) ・ニューヨーク批評家賞 ・全米映画批評家協会賞(NSFC) |
監督賞 |
「別れる決心」
監督:パク・チャヌク ![]() 国:韓国 ※刑事と容疑者が惹かれ合う愛のサスペンス。米国の批評家から高評価を得た。パク・チャヌク監督は「オールド・ボーイ」「お嬢さん」などの傑作で知られる。 (日本公開:2023年2月17日) ・フロリダ批評家賞 監督賞、脚本賞、作品賞次点、国際映画賞、撮影賞 ・ワシントン批評家賞 外国語映画賞 ・シカゴ批評家賞 外国語映画賞 ・オクラホマ批評家賞 外国語映画賞 |
男優賞 |
ソン・ガンホ
「ベイビー・ブローカー」 |
女優賞 |
ザーラ・アミール・エブラヒミ
「聖地には蜘蛛が巣を張る」 |
パルムドール | |||
---|---|---|---|
年 | 受賞作品 | 国 | 監督 |
2023 |
「落下の解剖学」
※法廷で夫殺しの罪に問われた女性のドラマ。 言語:仏語、英語、独語 |
フランス |
ジュスティーヌ・トリエ
※女性監督として3人目の受賞。1978年生まれのフランス人。過去作は「愛欲のセラピー」など。 |
2022 |
「逆転のトライアングル」
![]() 予告編→ |
スウェーデンほか | リューベン・オストルンド
※「ザ・スクエア 思いやりの聖域」に続き2度目の受賞 |
2021 |
「チタン」
![]() 予告編→ |
フランス | ジュリア・デュクルノー
※女性監督として2人目の受賞 |
2020 | 新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止 |
年 | 受賞作品 | 国 | 監督 |
---|---|---|---|
2019 |
「パラサイト 半地下の家族」
予告編→ 動画配信(Amazon字幕版)→ 動画配信(Amazon吹替版)→ |
韓国 | ポン・ジュノ |
2018 | 「万引き家族」 予告編(Amazon)→ |
日本 | 是枝裕和 |
2017 | 「ザ・スクエア 思いやりの聖域」 予告編(Amazon)→ |
スウェーデン | リューベン・オストルンド |
2016 | 「わたしは、ダニエル・ブレイク」
予告編(Amazonビデオ)→ |
イギリス | ケン・ローチ |
2015 | 「ディーパンの闘い」
予告編(Amazonビデオ)→ |
フランス | ジャック・オーディアール |
2014 | 「冬の眠り」 | トルコ | ヌリ・ビルゲ・ジェイラン |
2013 | 「アデル、ブルーは熱い色」
予告編(Amazonビデオ)→ |
フランス | アブデラティフ・ケシシュ |
2012 | 「愛、アムール」
予告編(Amazonビデオ)→ |
オーストリア | ミヒャエル・ハネケ |
2011 | 「ツリー・オブ・ライフ」
予告編(Amazonビデオ)→ |
アメリカ | テレンス・マリック |
2010 | 「ブンミおじさんの森」 | タイ | アピチャッポン・ウィーラセタクン |
年 | 受賞作品 | 国 | 監督 |
---|---|---|---|
2009 | 「白いリボン」
予告編(Amazonビデオ)→ |
オーストリア | ミヒャエル・ハネケ |
2008 | 「パリ20区、僕たちのクラス」
予告編(Amazonビデオ)→ |
フランス | ローラン・カンテ |
2007 | 「4カ月、3週間と2日」 | ルーマニア | クリスティアン・ムンジウ |
2006 | 「麦の穂をゆらす風」
予告編(Amazonビデオ)→ |
イギリス | ケン・ローチ |
2005 | 「ある子供」
予告編(Amazonビデオ)→ |
フランス | ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ |
2004 | 「華氏911」 | アメリカ | マイケル・ムーア |
2003 | 「エレファント」 | アメリカ | ガス・ヴァン・サント |
2002 | 「戦場のピアニスト」
予告編(Amazonビデオ)→ |
フランス | ロマン・ポランスキー |
2001 | 「息子の部屋」 | イタリア | ナンニ・モレッティ |
2000 | 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
予告編(Amazonビデオ)→ |
デンマーク | ラース・フォン・トリアー |
年 | 受賞作品 | 国 | 監督 |
---|---|---|---|
1999 | 「ロゼッタ」 | ベルギー | ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ |
1998 | 「永遠と一日」 | ギリシャ | テオ・アンゲロプロス |
1997 | 「うなぎ」 | 日本 | 今村昌平 |
「桜桃の味」 | イラン | アッバス・キアロスタミ | |
1996 | 「秘密と嘘」 | イギリス | マイク・リー |
1995 | 「アンダーグラウンド」 | フランス | エミール・クストリッツァ |
1994 | 「パルプ・フィクション」 | アメリカ | クエンティン・タランティーノ |
1993 | 「ピアノ・レッスン」 | ニュージーランド | ジェーン・カンピオン |
「さらば、わが愛/覇王別姫」 | 香港 | チェン・カイコー | |
1992 | 「愛の風景」 | スウェーデン | ビレ・アウグスト |
1991 | 「バートン・フィンク」 | アメリカ | イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン |
1990 | 「ワイルド・アット・ハート」 | アメリカ | デヴィッド・リンチ |
年 | 受賞作品 | 国 | 監督 |
---|---|---|---|
1989 | 「セックスと嘘とビデオテープ」 | アメリカ | スティーブン・ソダーバーグ |
1988 | 「ペレ」 | デンマーク | ビレ・アウグスト |
1987 | 「悪魔の陽の下に」 | フランス | モーリス・ピアラ |
1986 | 「ミッション」 | イギリス | ローランド・ジョフィ |
1985 | 「パパは、出張中!」 | ユーゴスラビア | エミール・クストリッツァ |
1984 | 「パリ、テキサス」 | 西ドイツ | ヴィム・ヴェンダース |
1983 | 「楢山節考」 | 日本 | 今村昌平 |
1982 | 「ミッシング」 | アメリカ | コスタ=ガヴラス |
「路」 | トルコ | ユルマズ・ギュネイ | |
1981 | 「鉄の男」 | ポーランド | アンジェイ・ワイダ |
1980 | 「影武者」 | 日本 | 黒澤明 |
「オール・ザット・ ジャズ | アメリカ | ボブ・フォッシー |
年 | 受賞作品 | 国 | 監督 |
---|---|---|---|
1979 | 「ブリキの太鼓」 | 西ドイツ | フォルカー・シュレンドルフ |
「地獄の黙示録」 | アメリカ | フランシス・フォード・コッポラ | |
1978 | 「木靴の樹」 | イタリア | エルマンノ・オルミ |
1977 | 「父 パードレ・パドローネ」 | イタリア | パオロ・タヴィアーニ、ヴィットリオ・タヴィアーニ |
1976 | 「タクシー・ドライバー」 | アメリカ | マーティン・スコセッシ |
1975 | 「小さな火の歴史」 | アルジェリア | モハメッド・ラクダル=ハミナ |
1974 | 「カンバセーション…盗聴…」 | アメリカ | フランシス・フォード・コッポラ |
1973 | 「スケアクロウ」 | アメリカ | ジェリー・シャッツバーグ |
「雇い人」 | イギリス | アラン・ブリッジス | |
1972 | 「黒い砂漠」 | イタリア | フランチェスコ・ロージ |
「労働者階級は天国に入る」 | イタリア | エリオ・ペトリ | |
1971 | 「恋」 | イギリス | ジョゼフ・ロージー |
1970 | 「M★A★S★H マッシュ」 | アメリカ | ロバート・アルトマン |
年 | 受賞作品 | 国 | 監督 |
---|---|---|---|
1969 | 「If もしも....」 | イギリス | リンゼイ・アンダーソン |
1968 | 五月革命(フランス)のため中止 | ||
1967 | 「欲望」 | イギリス | ミケランジェロ・アントニオーニ |
1966 | 「男と女」 | フランス | クロード・ルルーシュ |
「蜜がいっぱい」 | イタリア | ピエトロ・ジェルミ | |
1965 | 「ナック」 | イギリス | リチャード・レスター |
1964 | 「シェルブールの雨傘」 | フランス | ジャック・ドゥミ |
1963 | 「山猫」 | イタリア | ルキノ・ヴィスコンティ |
1962 | 「サンタ・バルバラの誓い」 | ブラジル | アンセルモ・ドゥアルテ |
1961 | 「ビリディアナ」 | スペイン | ルイス・ブニュエル |
「かくも長き不在」 | フランス | アンリ・コルピ | |
1960 | 「甘い生活」 | イタリア | フェデリコ・フェリーニ |
年 | 受賞作品 | 国 | 監督 |
---|---|---|---|
1959 | 「黒いオルフェ」 | フランス | マルセル・カミュ |
1958 | 「戦争と貞操」 | ソ連 | ミハイル・カラトーゾフ |
1957 | 「友情ある説得」 | アメリカ | ウィリアム・ワイラー |
1956 | 「沈黙の世界」 | フランス | ジャック=イヴ・クストー、ルイ・マル |
1955 | 「マーティ」 | アメリカ | デルバート・マン |
1954 | 「地獄門」 | 日本 | 衣笠貞之助 |
1953 | 「恐怖の報酬」 | フランス | アンリ=ジョルジュ・クルーゾー |
1952 | 「2ペンスの希望」 | イタリア | レナート・カステラーニ |
「オセロ」 | モロッコ | オーソン・ウェルズ | |
1951 | 「ミラノの奇蹟」 | イタリア | ヴィットリオ・デ・シーカ |
「令嬢ジュリー」 | スウェーデン | アルフ・シェーベルイ | |
1950 | 予算不足のため中止 |
年 | 受賞作品 | 国 | 監督 |
---|---|---|---|
1949 | 「第三の男」 | イギリス | キャロル・リード |
1948 | 予算不足のため中止 | ||
1947 | なし | ||
1946 | 「地球は赤くなる」 | デンマーク | ボディル・イプセン、ラウ・ラウリッツェン |
「失われた週末」 | アメリカ | ビリー・ワイルダー | |
「田園交響楽」 | フランス | ジャン・ドラノワ | |
「逢びき」 | イギリス | デヴィッド・リーン | |
「ニーチャ・ナガール」 | インド | チェタン・アナンド | |
「無防備都市」 | イタリア | ロベルト・ロッセリーニ | |
「白き処女地」 | メキシコ | エミリオ・フェルナンデス | |
「もだえ」 | スウェーデン | アルフ・シェーベルイ | |
「最後のチャンス」 | スイス | レオポルト・リントベルク | |
「翼のない男たち」 | チェコスロバキア | フランチシェク・チャープ | |
「決定的な曲り角」 | ソ連 | フリードリッヒ・エルムレル |
カンヌ国際映画祭は、フランス政府の教育大臣だったジャン・ゼー氏が1938年に提唱し、創設されました。
ジャン・ゼーは、フランスの政治家、法学者、作家です。1904年8月6日オルレアン生まれ。1936年から1939年まで国民教育相を務めました。
ゼー氏は教育大臣として、フランスの教育制度を改革しました。最も重要な業績は、全ての子供に公教育を提供する「ジャン・ゼー法」の制定です。また、フランス国立図書館の設立や美術館の改革も行いました。ジャン・ゼーの名前は多くの学校や公共施設に命名されています。
文化分野でも活躍しました。映画の愛好家であり、映画産業の育成に貢献しました。ゼー氏の提唱により、1939年9月1日に第1回目のカンヌ国際映画祭が開催される予定でしたが、ヨーロッパの戦況が悪化したため、中止になりました。
反ナチスの活動に関与していたことから、第二次世界大戦でフランスを占領したドイツ軍に逮捕され、投獄されました。そして1944年6月20日、ナチスに殺害されました。フランスがナチスから解放され、第二次世界戦争が終結した後の1946年、ついに第1回カンヌ国際映画祭が開催されました。